PCB分析・PCB処分支援
測定分析事業

60万検体以上の豊富な実績が確かな品質を
- PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは
- 化学的に安定した油状の物質で、熱で分解しにくく、水に極めて溶けにくく、絶縁性に優れ、不燃性などの有用な特徴を有することから工業化されました。しかし、環境中の残留性や脂溶性かつ生物蓄積度が高く人に対しては催奇性や発ガン性があることから、法令により製造および新規の使用が禁止され、回収が義務付けられています。また、PCBを含有したPCB廃棄物は「PCB特別措置法」により、2026年度末までに適正に処分しなければなりません。
- PCB分析とは
- PCBの含有が不明な電気機器などの廃棄に際しては、絶縁油中のPCB濃度の分析を行う必要があります。「絶縁油中の微量PCBに関する簡易測定法マニュアル」(環境省)に採用されたGC-NICI/MS法をベースに迅速判定法及び簡易定量法を用いて安価かつ高精度な濃度測定を行い、対象がPCB廃棄物に該当するか否かの判定を行います。
当社はPCBに関する調査・分析・処分支援までトータルサポートいたします。
微量PCB分析について
- 分析方法
- GC/NICI-MS法による迅速判定法・簡易定量法
高分解能GC/MS法による厚生省告示第192号別表第2に定める方法 - サンプル(試料)採取キット
- お客さまで採取いただく場合は無料でご提供いたします。弊社スタッフによる出張採取も可能ですのでご相談ください。
- 分析費用
- 分析費用は安価です、是非見積もり依頼をお願いいたします。
- 分析期間
- 通常は迅速判定法にて約10日で結果をご連絡、報告書は約2週間でお届けします。お急ぎの場合はご相談ください。
当社の分析方法
分析名称 | 報告下限 | 所要期間 | 備考 |
---|---|---|---|
迅速判定法 (GC/NICI-MS法) |
0.3mg/kg | 10日程度 | 絶縁油中の微量PCBに関する 簡易測定法マニュアル |
簡易定量法 (GC/NICI-MS法) |
0.15mg/kg | 2週間程度 | |
公定法 (高分解能GC/MS法) |
0.05mg/kg | 20~30日 | 厚生省告示第192号 (改正平成10年同第222号) |
『迅速判定法(GC/NICI-MS法)』での測定をご推奨いたします
- 迅速判定法
PCBを含有(0.3mg/kg以上)するか否か(0.3mg/kg未満)の判定をします。(数値は参考扱い)
PCB濃度がグレーゾーン(0.3~0.7mg/kg)のものは、簡易定量法による測定を行い、PCB濃度の値を確定します。 - 簡易定量法
PCB濃度を確定する方法です。PCB濃度が0.5mg/kg以下はPCB廃棄物には該当しません。
PCB分析業務の流れ
受付
数量(変圧器などの台数)・絶縁油の採取方法・分析方法・採取予定日・分析結果報告期限などをお伺いし、お見積いたします。
分析用の
絶縁油採取
お客さまで採取していただく場合は「採取キット」をご提供いたします。
採取した絶縁油を当社の分析部署へ送付してください。
※弊社スタッフによる出張採取も可能です。ご相談ください。
PCB含有
分析
送付していただいたサンプルの分析を行います。
請求・
お支払い
検査報告書・請求書をお送りします。指定の口座へお振込ください。
絶縁油サンプル採取キット
当社より無料でご提供いたします。(1サンプルに1組必要)
- 油を入れるガラス容器(10cc)
- ラベル
- ガラス容器保護用ポリ容器
- 絶縁油採取用スポイト
- 採取用手袋

濃度分析について
その他PCB分析

塗膜中のPCB含有量分析をはじめ「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第5版)」などに基づく各種PCB廃棄物の分析に対応しています。
PCB廃棄物の処分支援
PCB含有が懸念される変圧器、コンデンサ、油入遮断機などの油入機器の処分支援業務を行っています。

PCB汚染の可能性のある電気機器
PCB汚染の可能性がある電気機器は、X線照射装置、電力用コンデンサ、電気溶接機、昇降機、分電盤、自家用電気工作物の変圧器、モーターなどに付属または内蔵する低圧コンデンサなどが対象となります。
-
変圧器 -
変圧器 -
変圧器 -
低圧コンデンサ -
電力用コンデンサ -
電力用コンデンサ
ご相談ください
「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」によりPCB廃棄物は2026年度末までの処分が義務付けられています
- PCB含有が懸念される油入機器の仕分け作業
- PCBの試料採取および分析
- 保管・届出、運搬・処分場への各種手続き、書類作成方法のご提案
※PCB含有機器を運搬するには認可された運搬業者でなければ運搬できません
※低濃度PCB機器は認可された処理施設でなければ処分できません
支援する業務 | 内容 |
---|---|
銘板調査 |
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PCBの試料採取 および分析 |
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各種手続き書類作成方法のご提案、処理に関する見積り作成 |
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※銘板調査および分析の結果、高濃度PCB廃棄物と判明した場合は早期に所管自治体へ連絡してください。
- 廃電気機器の処分フロー
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PCB廃棄物は2026年度末までに適正に処分しなければなりません。
- 当社ができること
-
- 1.銘板調査
- ・機器の銘板からPCB使用電気機器であるかを判別します。
- 2.分析
- ・自社分析により安価なPCB分析単価でPCB分析を提供します。
- ・事業者さまご自身で採取していただく絶縁油サンプル採取キットを無料で提供します。
- ・絶縁油のサンプル採取が困難な場合は当社が採油いたします。(有料)
- ・PCB含有・不含機器の判定を行い、PCB廃棄物の処理に必要な分析結果報告書を発行します。
- 3.各種書類作成
- ・PCB特措法による保管・処分の届出書類の作成のためのデータを提供します。(契約者、届出者は事業者さま)
- 4.運搬・処分
- ・低濃度・不含機器の処理施設への手配、機器運搬会社の選定・手配を行います。
- ・PCB廃棄物処理、運搬等に関する費用を見積ります。
- 当社の特色
-
- 年間1万検体以上のPCB濃度分析を行う豊富な経験と実績があります。
- 特定化学物質作業主任者、特別管理産業廃棄物管理責任者が在籍しています。
お任せください
よくある質問
所有している変圧器からPCBが検出されました。どうしたらよいでしょうか?
行政への各種届出書類作成のためのデータ提供、処分業者選定から搬出立会いまでワンストップでお手伝いします。当社へご相談ください。
倉庫から蛍光灯安定器が見つかりました。どうしたらよいでしょうか?
蛍光灯安定器は高濃度PCB廃棄物の可能性があります。所管自治体へ連絡してください。
PCB検査の依頼から、報告書をいただくまでの期間を教えてください。
PCB検査報告書の送付はサンプルをいただいてから通常2週間ですが、お急ぎの場合は別途ご相談させていただきます。
PCB濃度の基準値について教えてください。
PCB廃棄物に該当するか否かの基準は、対象物ごとに異なります。PCB汚染の主な原因となっている絶縁油の基準は、0.5㎎/㎏超で低濃度PCB廃棄物、5000㎎/㎏超は高濃度PCB廃棄物に該当します。
PCB廃棄物はいつまでに処分しなければいけませんか?
低濃度PCB廃棄物の処分期限は2027年3月31日となっております。高濃度PCB廃棄物の処分期限は、終了しました。万一、高濃度PCB廃棄物が発覚した場合は、早期に所管自治体へ連絡してください。
PCBは主に何に含まれていますか?
PCBは電気機器用の絶縁油、各種工業における加熱並びに冷却用の熱媒体および感圧複写紙など、様々な用途に利用されていました。現在は新たな製造が禁止されています。
PCB廃棄物はなぜ危険なのですか?
PCBは脂肪に溶けやすいという性質から、慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積し、様々な症状を引き起こすことが報告されています。一般にPCBによる中毒症状として、目やに、爪や口腔粘膜の色素沈着、ざ瘡様皮疹(塩素ニキビ)、爪の変形、まぶたや関節の腫れなどが報告されています。
PCBを処分しなかった場合、罰則はありますか?
あります。行政の指導に従わなかった場合は、改善命令違反となり、3年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金又は併科が処せられます。
関連サービスのご紹介
テクノ中部では、PCB分析・PCB処分支援以外にも、廃棄物処理業者の方などにご利用いただける、様々な事業を展開しております。
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